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リスクを超える不動産の魅力

何だか急に涼しくなりましたね。人肌が恋しい季節

さて
不動産の売買は
色々な法律や規制が関わりますが
その中で重要なものの一つに
自然災害に関わるチェックがあります。

具体的には
大雨による浸水や河川の洪水、
高潮による浸水、
津波発生時の被害、
土砂災害などです。

これらは
その地域を管轄する役所が
ハザードマップを作成し
避難場所等と合わせて
市民に情報を提供しています。

元来、自然災害は
一生に一度発生するかどうかのシロモノです。

ですので、
不動産の売買においても
以前はそれほど気にされることも無かったものです。

ところが、近年は

ここに何十年住んでいますが、こんなのはじめての大雨です

 

というくらい
何十年に一度の大雨が
あちこちで降るような状況となり
気にせずにもいられなくなりました。

日本列島は狭い国土の中心に
高い山々が走っており
山沿いに降った雨は
平野部に一気に流れ出します。

また平野も海沿いの限られたエリアが中心ですので
平野部から山に向かう傾斜地に
住宅が建ち並んでいる地域もたくさんあります。

そうすると、先程のような
河川の氾濫やがけ崩れなどの土砂災害も
発生しやすい環境となります。

役所も、それを放置しておくと
災害が発生し被害が出た際には
自分たちが叩かれることになりますので
役所としては安全サイドで
ハザードマップを作成することになります。

その結果、
自然災害の警戒地域だらけの
マップが完成することになります。(笑)

以前、
ある不動産の売却をお手伝いさせて頂いた際
その不動産も、自然災害に関するエリアに
該当していました。

ちまたの不動産評論家さんは


自然災害のリスクがある不動産は購入しない方がイイです

 

と口を揃えておっしゃいますが
そんなことをしたら
日本の不動産は大半が売れないものになります。(笑)

確かに
自然災害のリスクがある地域に
住まないのに越したことはありませんが
それでは日本は人の住むところが無くなってしまいます。(笑)

先程の
自然災害に関するエリアに該当していた不動産は
販売して間もなく購入希望者が現われました。

当然、
自然災害に関するリスクがあることも
予めご説明しましたが、気にならないとのことでした。

その不動産を購入されたのは
そのエリアに住む地元の人でした。

たとえ
自然災害のリスクがあったとしても
生まれ育った地域への愛着が
それを上回っているとのことでした。

不動産には
不動産屋には気が付かない魅力が
多々あるものです。