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太陽光発電も悲鳴をあげる沖縄の気候

太陽光発電も悲鳴をあげる沖縄の気候

おはようございます。

台風10号による被害の予想が
他人事ではなくなってきた沖縄です。

さて、
東日本大震災以降
原子力に頼らない未利用エネルギーとして
太陽光発電が爆発的に普及しました。

一般住宅の屋根への設置をはじめ
公共施設や大型商業施設や空き地など
あらゆる場所に設置されました。

ちなみに、太陽光発電は
国内の発電量の割合で見ると
全体の約7%程度です。

日本は相変わらず
LNG〔(天然ガス)36%〕と石炭(27%)による発電に
頼っています。

話は戻りますが、
太陽光発電ブームの際には
自然豊かなここ沖縄でも
「森林を伐採してでも太陽光パネルが設置できそうな山はありませんか?」
と血眼になって物件を探す地元の不動産業者がたくさんいました。

不動産業者は、沖縄の自然環境のことよりも
目の前の儲けの方が大切なものなのです。(苦笑)

そんな経緯で普及した太陽光発電について
世間ではあまり知られていませんが
沖縄の某施設に設置された大型の太陽光発電で
問題が発生しています。

こちらの太陽光発電は
2002年に某施設向けの用途としては国内最大級として
県外の業者が設置したのですが
太陽光発電の要である太陽光パネルは
外国製を採用していました。

完成当初は
順調に発電していましたが
3年目辺りから徐々に発電量が下がり
設置から5年後には6割程度まで発電量が
下がってしまいました。

その後、数千万円掛けて修理を行い
一時的には回復したのですが
数年後にはまた6割程度まで下がってしまい
設置から18年が経過した現在では
もうほとんど稼働していない状態です。

調査の結果、原因はPID現象という
太陽光パネルの劣化によるもので
その劣化は、今回の施設のように大規模な太陽光発電施設で
高温高湿等の特定の条件下で発電を続けた際に
発生するものだそうです。

この劣化の事象は、沖縄だけでなく
日本国内及び海外でも発生していますが
沖縄の殺人的な強い日差しと高い湿度は
太陽光パネルにとってもかなりの負担のようです。

太陽光発電は、
しっかり発電しているうちは
地球に優しいエコな設備です。

しかしながら
年数の経過とともに
どうしても劣化が伴います。

また、
鉄部・ボルト・アンカーなどの施工部分も
サビとともに耐力も劣化していきます。

これらもしっかりチェックと対策をしておかないと
台風の際には吹き飛ばされ
凶器にかわります。

実際、これまでの台風で
太陽光パネルが飛散した被害も発生しています。

↓ 経産省の注意喚起文
https://www.meti.go.jp/policy/safety_security/industrial_safety/oshirase/2016/04/280427-3.pdf

今年の様子を見ていると
台風は今後も日本の驚異の一つとなりそうです。

よって、台風の対策として
設置済の太陽光発電設備のチェックも
行ないましょう。