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不動産にも【転ばぬ先の予防保全】という考え方を

給湯器の故障

昨晩はウルフムーン(超満月)だったようですね。
コロナの影響もあり最近は 夜遊び 夜の外出も無くなり
夜空を見ることもすっかり減ってしまいました。

さて、
世の中には【予防保全】という考え方があります。

元々は民間の生産現場から生まれた発想で
工場の設備や機械が経年により故障して使えなくなる前に
あらかじめ修理や交換等を行なう設備保全の考え方です。

工場の生産設備が故障すると
当然生産ラインが停止します。

まず故障した箇所の調査をし
原因を究明しなければなりませんが
それが工場の人で出来ない場合は
工場の設備を納入したメーカーに
至急調査を依頼しなければなりません。

納入したメーカーも
その工場だけが納入先ではなく
他にもお客さんは沢山いますので
至急の要請であっても
常にすぐに対応出来る訳ではありません。

また、すぐに対応出来たとしても
調査した結果、修理には部品の交換が
必要な場合もあります。

現地に部品の予備があったり
メーカーの担当が部品を持ち合わせていれば
直ぐに交換できますが、手元に無かった場合は
あらためてメーカーから部品を取り寄せることになります。

さらに
メーカー側に交換部品の在庫が無かった場合は
部品の製造元から取り寄せることになります。

場合によっては
時間や日数が掛ることもあります。

そうなると、当然
その期間は工場の生産ラインも停止し
影響も大きくなります。

そうならないように
工場とメーカーは
有償にて定期的な点検を行い
そろそろ部品交換が必要な箇所が出てくると
故障が発生する前に部品交換等を行なうのです。

これが【予防保全】です。

前置きが長くなりましたが
近年は不動産にも予防保全という考え方が
浸透しつつあります。

不動産も工場の設備と一緒で
経年とともに劣化します。

設備に限らず
建物自体も劣化していきます。

とくに沖縄の場合は
強い紫外線と塩害の影響もあり
県外と比較しその劣化のスピードが速いです。

例えば、壁と壁や壁とサッシ等の隙間を埋める
コーキングというゴムのような部材が劣化し
隙間が出来ると、そこから雨漏りが発生します。

同様に、屋上やバルコニーの防水シートが劣化し
穴が開いたり破れたりすると、そこから雨漏りが発生します。

ガス給湯器の基板が劣化すると
給湯器が使えなくなりお湯が出なくなります。
今のような寒い日はお風呂も入れませんし
台所の洗い物も出来なくなります。

夏場にエアコンが故障すると
熱中症で命に関わる事態となります。

これらは誰でも解っていることですが
今のところ多くの人が、雨漏りや故障が発生してから
「至急お願いします」と対応を依頼しているのが実情です。

雨漏りや故障もしていないのに
先にお金を支払って何かをするのが勿体ない
という感覚もあるからです。

しかし、最近は
雨漏りや故障が発生する前に
予防保全的に部品交換や補修作業を実施する人も
増えてきています。

しかしながら、これらは
自分たちが住む家であったり
自分たちが使う施設が大多数で
第三者に賃貸している不動産に対しては
まだまだ積極的ではありません。

第三者に賃貸し
賃料収入を得ている収益不動産に対し
積極的に予防保全を行なっているオーナーさんは
まだまだひと握りです。

自分たちが住んだり使う不動産でさえもしないのに
第三者に賃貸している不動産に
予防保全をすることはないでしょう。

こうして、あらかじめ
雨漏りや故障が予想されているのに手を加えず
雨漏りや故障が発生してから
至急の対応に追われるのは業者さんです。

日本は平和な国ですし
これまではサービスも充実していましたが
新型コロナによる働き方の変化も有り
「至急お願いします」にも対応出来なくなるかも知れません。

また、対応してもらう場合でも
特別高級料金を請求されるようになるかも知れません。(笑)

そうならないように
不動産のオーナーさんも
予防保全という感覚を持つようにしましょう。

ウルフムーン

ウルフムーン