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沖縄のアグー豚の嫌悪施設の三つどもえ問題、元サヤに戻る。

明け方に降る雨は
打ち水のように気温を下げてくれますね。

さて、
週末を挟んでしまいましたが
前回の続きです。

沖縄本島の南部地域で
嫌悪施設の扱いになっている養豚場で
モメごとが起きているという話でした。

↓ 前回の内容

沖縄の食文化のアグー豚も不動産業界では嫌悪施設

そこで
養豚場からの臭いの問題を解決するために
「養豚場のある場所に、ゴミ処分場を整備し
養豚場は別の場所に移転してもらう」
という計画が持ち上がりました。

別の言い方をすると
嫌悪施設である養豚場は
別の場所に移転してもらい
その後に、ゴミ処分場を建設するというものです。

通常、新たにゴミ処分場が出来るとなると
周辺の住民は強く反対するものです。

しかし、今回のケースでは
「養豚場の臭いから解放される方がまだマシである」
と計画を歓迎する周辺住民も少なくないそうです。

嫌悪施設の問題を解決するのに
嫌悪感のハードルがより低い嫌悪施設に代替えするという
御法度です。(笑)

役所側も
養豚場の問題を解決出来る上に
ゴミ処分場建設に反対する住民を説得する
手間が抑えられます。

また、養豚場側も
移転先までの移動は不便になりますが
移転先では住民から反対されずに
安心して運営が出来るというメリットもあります。

このように
養豚場の移転・新ゴミ処理場の建設は
①養豚場の臭いに悩む住民
②反対住民に悩む養豚場の業者
③ゴミ処分場の建設場所に悩む役所
のそれぞれが抱える問題を
一発で解決出来る理想的なシナリオでした。

しかし、
その理想的なシナリオも
残念ながら白紙撤回することになりました・・・

その理由として・
①養豚場を移転させるための役所の予算がない
②養豚場の移転には早くても4年以上はかかる
③既存のゴミ処分場の老朽化が進んでおり、そこまでもたない
等があるそうです。

これらの理由だけをみると
最初から無理だったような話にも思えます。。

いずれにしても
計画の頓挫により、
養豚場はそのまま嫌悪施設として残ることになります。

また、ゴミ処分場についても
既存の設備にそれなりの費用をかけて
維持していかなければならないとともに、
新しい処分場の建設候補地を
探さなければなりません。

いずれも
元サヤに戻ったというところです。