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恩情は形に残しておかないと、世代が変るとアダで返される

雨模様のお陰で
大陸からの黄色い砂の飛散が抑えられている沖縄です。

さて
不動産という職業がら
地元の色々な方々とお話しをする機会がありますが
そのパターンには
大きく2つに分類することができます。

1つはアピール系です。

自分の人脈や経歴等が
いかにスゴイものであるかを
アピールするタイプの人です。(笑)

一般庶民には
ナカナカ聞けるような話では無いことも多く
興味を持ってお聞きしますが、
そうすると人によっては徐々にドヤ顔で話すようになる人も
いらっしゃいます。

この手のタイプは不動産屋にも多く
多少なりとも話が盛られていることも多々有るため
残念ながら聞いているこちらも
徐々に冷めてしまうものです。(笑)

その一方で
昔の話を絞り出すように
お話しして頂ける人は
こちらも吸い込まれるような雰囲気になります。

例えば、
若い頃に、人助けのために
お金を工面してあげたというような話は
こちらも勉強になることも多く
興味を持って話に聞き入ります。

例えば
親戚などの身内がお金に困ったときに「お金を貸してあげた」
という話もよくありますが
その大半は戻ってこないという結末も多いです。

また、同様に身内や知人がお金に困ったときに
「相手が所有していた不動産を買ってあげた」
というような話のケースもあります。

お金に困っている身内や知人の家や店舗が
第三者に取られてしまわないようにという目的で
その人が家や店舗等の不動産を買ってあげ
その売買代金でお金を工面してあげるのです。

このときは、目的が
あくまでも身内や知人の人助けのためのお金の捻出なので
お金を支払って家や店舗を買った後も、
そのまま身内や知人を住ませ続けたり
使用させ続けたりするケースがほとんどです。

そればかりでなく
家や店舗の名義(所有権)も変更せず
身内や知人のままにしておくこともあります。

不動産をめし上げるのが目的では無く
本当にお金を工面してあげるという
恩情なのです。

しかしながら
それから長い年月が過ぎ
苦しかった時代から裕福な時代に変りました。

また、
当時の世代の人たちも徐々に他界がはじまり
家や店舗を買ってあげた方も
お金を工面してもらった方も
当時のことを知っている人も少なくなりました。

とくに
お金を工面してもらった方は
身内の恥ずかしい話でもあることから
次の世代には継承しないこともあります。

その結果、
その家や店舗が、お金を出して
買ってあげた人のものであることも
継承されていないという事態も発生します。

場合によっては
身内に助けてもらったことなど知らず、
身内にタカられているくらいにしか
思っていないようなこともあります。

相手のためと思って
家や店舗の名義を変えなかったことが
かえって相手に警戒されることになったのです。

良かれと思って与えた恩情も
ちゃんと形に残しておかないと
世代が変ってしまうと
それがアダとなって返されることもあるのは
不動産の世界でもよくあることです。